【感想】王女ファビオラのたくらみ

【作者】ふたばさん
【種別】長編(完結)
【話数】全42話
【文字数】144,323文字
【キーワード】ローファンタジーファンタジーヒストリカル恋愛男装双子王女
【掲載開始】2012年 05月06日
【最終更新】2012年 09月18日
【掲載場所】小説家になろう

夫となるものは王の中の王となるであろう、と予言されたラウィーニア王国の姫君アマーリア。彼女の夫を選ぶべく、多くの求婚者たちがラウィーニアの王都フロレンティアに集められた。ナヴァルリア国の王女ファビオラは、病に伏せった双子の兄ミゲルの為に兄のふりをして求婚者たちと肩を並べるが…。男装の王女が四苦八苦する、少女小説のようなものを目指した王宮ロマンス(?)。
王女ファビオラのたくらみ

Attention

物語の面白さを損なうような感想は避けるよう
心がけていますが、完全とは言い切れません。
自己判断でご覧ください。

【おすすめ度】

★★★3

【感想】

病に伏せっている双子の兄ミゲルの代わりに、男装したファビオラがミゲルに成り代わり、アマーリア王女の婚約者の座を勝ち取ろうと、王宮に集められた求婚者達に混ざって奮闘する物語、かな?

双子が入れ替わる、というのはよくある展開ですが、このお話は何よりもまず双子の絆が素晴らしい。アマーリア王女の夫を選ぶために集まった求婚者たちが王宮で過ごすのは3週間。これが長いか短いかは人それぞれだと思いますが、生まれてからずっと一緒にいた双子が離れて過ごすにはとても長い時間。人が変わるには短い期間かと思いきや、この短い期間でも、お互いがすれ違い、違う人間になっていく。その過程の描写が良かった。いつまでも子供のころのようにずっと一緒にいられないし、違う経験をすればいくら双子とはいえ違う考え方・違う人間になっていく。読んでいてなんだか切ない気持ちになりました。

このお話を読む前に読んだのが「身代わり魔女、冷酷王に挑む」で、どちらも入れ替わり・身代わり・成り代わりのお話でした。本当にたまたま偶然なんですけど。

ファビオラが兄ミゲルの代わりになれるのは、幼い頃からずっとお互いの真似をしていたからできたという設定なので、まあそこは納得。とはいえ、ファビオラが男心どころか女心すらも理解せず、いろいろなところでフラグを立てているのは、やっぱり幼い頃からミゲルのことしか興味がなかったからかな。作中にもありましたが、無知とはいえ、酷なことをする子だわ……。でもミゲルのために頑張った強い女の子。とにかくミゲルのことが大好きなのがよく伝わってきました。そして周りの人との友情や恋など、とにかく描写が丁寧で繊細。

ファビオラももちろんですが、アマーリア王女もかわいらしいキャラクターで、私は彼女が一番のお気に入りです。アマーリア王女がこんなにいい人だったからこそ、この物語がハッピーエンドで終われたと言っても過言ではないと思っております。

そしてファビオラについては、終わり方のネタバレになってしまいますが、もうちょっと、もうちょっと今後どのような選択をどのようにするのかを読みたかった! 最終話を読んだ後、上手にまとめられたお話だと思いながらもその後を読みたい気持ちがやっぱりあって。番外編があることに喜んだんですが、番外編は過去編でしたので……。最後の1話は本編後ですけど、ちょっと物足りない。いえいえ、この過去編ももちろん面白かったんですけどね、ううーむ、こっちの恋愛模様ももうちょっと読みたかったです!

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